【VRIO分析】 経営資源の強みと優位性を競合と徹底比較!

あなたが経営戦略立案やマーケティング戦略立案の前には、必ず各種の分析を実施されていると思います。

中でも、自社の現状を把握する上で内部分析は欠かせませんが、今回の記事では内部分析、とりわけ自社の経営資源を分析する際に役立つVRIO分析について記事をまとめたいと思います。

【この記事の要約】

■VRIO分析とは?

企業の経営資源に関して強みと弱み(競合に対する優位性)を分析するフレームワーク。経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability)、組織(Organization)の4つの英語の頭文字。


■VRIO分析のやり方と結果の解釈

・分析すべき自社の経営資源を決める

・決めた経営資源に関してV・R・I・Oの4つの観点で順に評価する

・4つの観点の評価結果に応じて「強み」の程度がわかる
目次

VRIO分析とは?

VRIO分析とは

VRIO分析は、企業が保有している経営資源に関して、強みと弱み(競合に対する優位性)を所定の視点で分析する事により、その経営資源が、競合に対してどの程度優位性があるのかを見積もる事ができるフレームワークで、1990年代初頭に米国の経済学者であるJ.B.バーニー教授によって提唱されました。

J.B.バーニー教授は、同じ業界内の企業でも優位性に差が出るのは「企業ごとに保有している経営資源やその質が異なるためであり、故に、競争に勝ち抜くためには経営資源に注目するべきである」という考え方「リソース・ベースド・ビュー(Resource Based View/RBV)」の発展に貢献した事で有名です。

VRIO分析のフレームもリソース・ベースド・ビューの考え方をベースに構築されており、分析した結果として、企業が保有する経営資源が競合に対して、どの程度優位なのか分析できます。

ちなみにVRIO分析の名前の由来は、経済価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Inimitability)、組織(Organization)の4つの英語の頭文字であり、この4つの視点がそのまま分析項目となっています。

VRIO分析のやり方と結果の解釈

VRIO分析のやり方と結果の解釈

VRIO分析の名前の由来は前述の通りですが、分析の順序もV→R→I→Oの順に分析を進めて行きます。以下で、それぞれの項目に関してご説明しながら分析を進めていきますので、実際にあなたの会社を題材に分析してみてください。

その前に、あなたの会社が保有しているどの経営資源に関して分析するのか、その「分析対象」を決めてください。
例えば、「〇〇のエリアに対する直接的な販売チャネルを持っている」等です。

経済価値(Value)

あなたの会社が保有する経営資源を「金額に換算したら?」という意味に見えるのですが、そうではありませんので、ご注意ください。

この分析項目では、分析対象に決めた経営資源が、市場環境にある機会をものにしたり、脅威を遠ざけたりしてくれる価値があり、かつ、競合に対してあなたの会社が劣っていないかどうか、を分析します。

価値があり競合に劣っていない:
 → 希少性の評価に進む

価値がないor劣っている:
 → 価値があるのに劣っている場合は自社の弱みになっています。

希少性(Rarity)

分析対象項目を保有している競合が業界内に存在するか? という問いです。

存在しない:
 → 模倣困難性の評価に進む。

存在する:
 → 強みを保有していますが競合と同じレベルであり優位とは言えません。

模倣困難性(Inimitability)

この時点で分析対象項目は競合にはない独自性の高い経営資源であると言えます。
模倣困難性は、もし競合がその経営資源を保有しようとした場合に、手に入れる事が簡単か? という視点で評価します。

簡単ではない:
 → 組織の評価に進む。

簡単:
 → その経営資源は競合に対して一時的に優位ですが、模倣されやすいため簡単に優位性が失われるリスクがあります。

組織(Organization)

競合に対して優位な独自の強みを保有していますが、それを社内で活用できる組織体制が整い、実際に活用されているか? という問いです。

整っていて活用されている:
 → 競合が模倣できない持続的な強みを保有し適切に活用している理想的な状態です。

整っていないor活用されていない:
 → 活用できていない程度によって競合に対する優位性が変わります。もし、まったく活用できていないのであれば、独自の経営資源を保有しているにも関わらず、結果的に競合に対して劣っているかもしれません。

まとめ

VRIO分析を活用すると、自社が保有する経営資源の業界における優位性の程度を理解する事ができます。または自社の弱みを改めて認識する機会になるかもしれません。

いずれにしても、自社の内部にある経営資源の観点から「強み」と「弱み」を認識する事ができ、それにより業界における自社のポジショニングと戦略立案を可能にしてくれます。

あなたが自社をよく知り、適切な戦略を立案するために有効に活用してください。

*VRIO分析の活用方法について詳しくまとめた記事があります。
あわせてご参考にしてください。

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