ロジカルシンキングの要諦 MECE(ミーシー)とは? その意味と考え方

ビジネスマンである皆さんは経営、事業運営、日常業務のなかでロジカルシンキング(論理的思考法)を実践されている事と思います。或いは、意識していなくても論理的に物事を考える”クセ”がついていて、ごく自然にロジカルシンキングが出来ていらっしゃるかもしれません。

さて今回は、ロジカルシンキングを実践するにあたって、その要諦となる考え方である”MECE(ミーシー)”に関してご説明します。

目次

MECE(ミーシー)の意味

MECEは、” Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive” という英語の頭文字をとってMECEと呼ばれています。

直訳すると ” 互いに 排他的、集める事に 徹底的 ” (少々意訳)となるでしょうか。
要するに「抜け漏れなく、ダブりなく」という意味です。
英語は、”ダブりなく(=互いに排他的)、抜け漏れなく(=集める事に徹底的)”の順ですが。

つまり物事を考える際、特にロジカルシンキングと呼ばれる論理的な思考を実践する際には「抜け漏れなく、ダブりなく」物事を捉えて考える必要がある、という論理的思考の最も重要なポイントを表現した言葉なのです。

MECE(ミーシー)の事例、MECE(ミーシー)ではない事例

さらに理解を深めて頂くために、事例をあげながら実際にMECEな思考とMECEでない思考をご紹介したいと思います。

いまから”人類”についてMECEな思考を意識しながらカテゴリーを分けていきます。

ケース1:
最初は、人類全体を血液型のカテゴリーで分けます。
「A型」、「B型」、「O型」、「AB型」の4種類ですね。

この場合、人類でこの4種類以外の血液型である人はいないはずですので、全人類を網羅しており「抜け漏れなく」を達成しています。

そして、2種類の血液型を持っている人もいないはずですので、「ダブりなく」カテゴリーを分けることができています。

従って、このケースの場合は人類をMECEな観点(この場合は血液型という観点)で捉え、考える事ができていると言えます。

ケース2:
では、血液型に加えて「20歳以上」、「20歳未満」という年齢の観点でのカテゴリーを追加します。

すると、「A型」、「B型」、「O型」、「AB型」、「20歳以上」、「20歳未満」という6つのカテゴリーが出来上がりました。この場合、これらのカテゴリーはMECEに分けられていると言えるでしょうか?

いいえ、言えませんね。

ケース1と同じ理由で、どのカテゴリーにも属さない人はいないので「抜け漏れなく」は達成しています。

しかし、「A型」で「20歳以上」である人は、「A型」と「20歳以上」という2つのカテゴリーに所属していますので、「ダブりがある」状態になってしまっています。

すなわちこのケースの場合はMECEな観点で人類を捉えられていないのです。

このケースでMECEに人類を捉えるためには、「20歳以上のA型」、「20歳以上のB型」、「20歳以上のO型」、「20歳以上のAB型」、「20歳未満のA型」、「20歳未満のB型」、「20歳未満のO型」、「20歳未満のAB型」、という様に、8種類のカテゴリーに分けて考えれば、MECEに人類を捉えたと言えるでしょう。

MECEに考える事の意義と留意すべき事

どの様な場面であっても物事をMECEに捉えて思考する事はとても重要な事です。

もし思考の観点にダブりがあり、それに気付かないまま議論や業務を進めていくと、同じような論点が何度も浮上してきて議論がまとまらなかったり、仕事が2度手間になって効率が低下したりする、などの不具合が発生するはずです。

そして、それ以上に重要な事は「抜け漏れ」がない様にする事です。

なぜなら、「ダブり」がある場合は、2度手間になるだけで済みますが(当然の事ながら好ましくはありませんが)、「抜け漏れ」がある場合は、その項目に関して何かが議論される事はありませんし、何らかのアクションが起こされる事もありません。
ただ誰にも意識される事なく現状が維持され続けてしまうため、その項目が改善すべきネガティブな要素を含んでいた場合、後になって重大な不具合を引き起こす可能性があります。

そして、多くの場合、その重大な不具合が顕在化するまで、誰もその事実に気付くことができないのです。

物事を思考する際にはMECEに考える事ができているか常に自問自答し、特に「抜け漏れ」を発生させないように最大限の注意を払う必要があります。

まとめ

今回は、ロジカルシンキングの要諦であるMECEな考え方についてご説明させて頂きました。

物事をMECEに捉え考える事は、あらゆる場面において有益な結果をもたらします。それが経営、事業運営、日常業務といった企業の運営に関わる事であれば、なおさらその影響は大きいと思います。

そういった考え方を継続する事が訓練にもなります。日常的、かつ意識的にご活用ください。

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